どちらが効果的?パンフレットとリーフレットの違いとは

ウェブレターを読んでいただきありがとうございます。

ウェブレター事務局、映画ファンのJMです。いつもお世話になります。

このご時世もあって映画館に行きそびれていて、ここ2年くらいはもっぱらオンラインでの映画鑑賞です。映画館では、見た映画の「パンフレット」を買います。

近年、映画のパンフレットは、映画のテーマや鑑賞ターゲット層によってもいろいろなサイズや製本方法で作られており、販売価格もさまざまです。
バリエーションも豊富です。本文に特殊な紙を使ったり、表紙にPP加工したり、型抜きや表面加工、無線綴じなどで製本されているものもあって、多様化しています。
パンフレットといっても、さまざまな仕様で作られているのです。

この「パンフレット」の仕様の定義は、あるのでしょうか? パンフレットと近いリーフレットとの違いって何でしょう?
その他チラシとの違いなど、印刷物を効果的に利用するためのヒントをご案内します。

パンフレットとリーフレットの用途の違い

パンフレットは、複数の紙パーツでできた印刷物で、リーフレットは、1枚ものの紙を折って仕上げた印刷物です。

パンフレットとリーフレットの用途の違いは、一言でいうと情報のボリュームです。

パンフレットは、ページもの。タイトルやテーマに沿った詳細な情報をページごとに分類して掲載できます。その紙面の情報量から、すべての情報を掲載できるといっていいでしょう。パンフレットが、そのままお客様の問合せや購買といったアクションにつながる効果があります。

これに対してペラもの印刷物であるリーレットは、少ない情報量でコンパクトにテーマを伝えます。リーフレットは、A4サイズの3つ折りにする仕様で、手渡しするにはうってつけです。リーフレットは、すべての情報が掲載できません。リーフレットの目的は、お客様にまず、テーマとなる提案の存在を知ってもらう、認知獲得までです。もっと情報を手に入れたい、話を聞きたいと思わせることがリーフレットの機能です。

パンフレット、リーフレットと違い、キャンペーンやイベント告知など、時間や場所が限定的なお知らせを目的とした印刷物が、「チラシ」や「フライヤー」と呼ばれるペラものです。
※かつて「ビラ」という言葉もありました。現在では、ほとんど使われていません。

パンフレットとリーフレットの用途の違い

主な内容・テーマ情報の正味期間
パンフレットタイトルについての詳しい情報数ヶ月以上(1年以上)
リーフレット時間、場所が限定的なお知らせ数日から数週間程度

ただし、印刷のプロの私たちでも、明確な使い分けはしていません。理由は、冒頭の映画のパンフレットでもあったように、パンフレットの仕様が多様化しており、ページものの宣伝印刷物全般の呼称として「パンフレット」が広く使われるようになったからだと考えられます。

パンフレットとは?

パンフレット ” pamphlet ” は、「小冊子」という意味の英語です。国際機関のユネスコは、パンフレットを「表紙を除いて5ページから48ページまでのもの」と規定しています。表紙を含んで 6 ページの印刷物といえば、三つ折りのパンフレット。ユネスコの「パンフレット」の定義は広く、当社の社内用語とも違っています。
印刷の営業担当者が、パンフレットの見積もり作成の際、パンフレットの仕様をお聞きしているのは、そのように、パンフレットにカチッと決まった仕様が無いからです。

チラシとリーフレットの違い

リーフレットやチラシ、フライヤーは、印刷業界では、ペラものと呼ばれることがあります。ペラものは、1枚ものの印刷物という広い意味で、決められた印刷サイズはありません。当社社内では、リーフレットやフライヤーといった用語はあまり使われておりません。
フライヤーの歴史は古く、英語の「 flyer 」からきており、飛行機から撒かれる小さめの伝聞の印刷物だったそうです。現代社会では、空からチラシを撒くことはできませんが、ローカルなイベントの告知や、店頭キャンペーンのお知らせに使われることがあります。
A6サイズくらいの小さめの印刷物を作成依頼いただくことが多いですね。情報量は限られていますので、キャンペーンの告知だけに絞った訴求になります。

チラシと折り込みチラシの違い

チラシの語源は、広告の「散らし」からきているそうで、その歴史は古く、江戸時代からの老舗百貨店がはじめたとされています。
同じチラシですが、当社では、「チラシ」というと「新聞折り込みチラシ」を示すことが多いです。新聞購読者の減少やデジタルシフトによって、新聞折り込みチラシの部数総数は減少しています。エリアを絞ってターゲットを効果的に集客できる効果があるため、地域密着の店舗やサービス業が活用しています。

パンフレットとリーフレットはどちらが読まれる?

Google Trends で「パンフレット」と「リーフレット」どちらが広く使われているか検索キーワードのボリュームを調べてみます。
こちらは、Google トレンドの検索ボリューム(検索された回数)のグラフです。

Google トレンドの検索ボリュームの推移

「パンフレット印刷」は「リーフレット印刷」の4倍も検索されています。
ご覧の通り、青いラインの「パンフレット印刷」が「リーフレット印刷」の検索回数
残念ながら、両者とも年々減少している傾向がみてとれます。印刷業者としては、この先ビジネスが細ってしまうことが予想されて寂しい気がします。

「パンフレット」はウェブサイトで閲覧できる

リーフレットが「お知らせ」の要素が強いことに対し、パンフレットは、正確に多くの情報を伝えられるメディアです。
政府系のサイトでは、多くの部署が、「○○のパンフレット」をPDFで掲載しています。印刷物も作られていて、役所の窓口などに置いてあるのを見かけます。

経済産業省 WEBサイト - 広報誌・刊行物・パンフレット等

https://www.meti.go.jp/publication/


政府や地方自治体など行政機関は、ウェブサイトでPDFにしたパンフレットを掲載して広報活動を行なっていますが、どうも「○○のパンフレット」という呼称を使うことが多いようです。

WEBサイトに掲載できるパンフレットの制作「デジタルブック」についてはこちらもご覧ください

印刷通販に見るパンフレットとリーフレット

印刷通販各社の商品カテゴリー設定がどのようになっているか比較してみました。

品種が多い印刷通販のカテゴリー設定は、選びやすく工夫されていますが、大き目のカテゴリーを一覧にしてみます。

A社B社C社
名刺・カード類カードカード印刷
チラシ・ポスターチラシ・フライヤーチラシ・フライヤー印刷
冊子・パンフレット関連冊子折りパンフレット印刷
パンフレット冊子・カタログ印刷
印刷通販のカテゴリー名 ※ポスター印刷等は除く (ウェブレター編集部調べ)

A社は、シンプルな設定です。B社、C社は横並びでほぼ同じで、互いに参考にしているかもしれません。C社が、「〜印刷」と入れているのは、B社との違いを出すことと、ユーザー視点への配慮が伺えます。


各社に共通していえるのは、「リーフレット」が、カテゴリーメニューに出現しません。サイト内検索に入れて試しましたが、フライヤーやパンフレットの商品が並び「リーフレット」という商品は見当たりませんでした。検索ボリューム数が少ないからだと想像できます。

パンフレットの制作予算について

印刷用紙や製本の方法は、印刷物の「仕様」であり、部数と同様、見積もりを計算する上での重要な情報です。
制作期間や予算もやはり、サイズが大きいほど、ページ数が多いほど、長くなり、高くなります。ページが多いほど構成案が複雑になりますし、紙面が広いほど、表現できるデザイン要素が広がり、写真やテキストもたくさん必要になるので、高額になってきます。
もちろん、費用をかけた分、高品質で良いものができるので、多くのお客様に伝わる印刷物になります。

WEBサイトに掲載できるパンフレットの制作「デジタルブック」についてはこちらもご覧ください

まとめ/パンフレットとリーフレットの今後

パンフレットとリーフレットのそれぞれの特徴と違いを見てきました。印刷物としては、1枚ものか、ページものかの大まかな仕様の違いでしか分類できないのが実情です。
また、時代とともに使い方や仕様も変化しており、用途においても明確な区別をすることはできません。

一つ言えるのは、リーフレットは用語として、利用されなくなりつつあること。パンフレットという用語も、印刷の仕様とは無関係になりつつあります。
そして、スマホでの情報取得が主流となる今後は、印刷物としてのパンフレットやリーフレットは、部数も減って希少性が高まってくるでしょう。新たな別の価値が付加されるかもしれませんし、制作方法や、渡し方も変わっていくでしょう。
今後、リーフレットやパンフレットが担ってきた、お知らせや商品などの情報提供の形は、WEBへシフトしていきます。そうなると、印刷物の仕様よりも情報データの仕様を扱うことが多くなるでしょう。

将来、パンフレットやリーフレットの情報は、例えば、PDF形式やHTML形式といったデータの種類で区別されるようになるのでしょうか。いずれにせよ、情報パッケージとしての印刷物の名称や用途が、時代とともに変化していくことは間違いありませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。